テスコムスタジオメロウ|神戸市西区の音楽スタジオ

自分自身も大好きな音楽を通じ、地域において音楽好きの憩いの場であり、交流の場となるような店作りを心がけます。

エフェクターボード整理のご依頼

エフェクターボード整理のご依頼

こんにちは、「ぢゃっく」こと、浅野です。メロウ・ミュージック・スクールのベース講師をしています。時々スタッフもしていますので、スタジオ受付でお目にかかったことのある方もいらっしゃると思います。よろしくお願いします。

さて、先日、ベースのエフェクターボード整理というご依頼を承りまして、喜んで作業させていただきました。ありがとうございます(´▽`*)。

ビフォー

こちらが作業前のボードです。

エフェクターは固定されていませんので、毎回、並べ直して、全て配線をやり直す必要がありました。けっこう時間がかかりますし、接続ミスや接触不良の恐れもあります。

また、他にも

  • ベースからのケーブル、アンプへのケーブルをどこに挿せばよいのか分かりづらい。
  • パワーサプライからのDC電源ケーブルが絡まってしまっている。
  • パッチケーブルの剛性が強すぎて、外さないとケースのフタが閉まらない。
  • パッチケーブルのコネクタ部分が邪魔で、エフェクター同士を近づけられない。

といった課題が見られました。

将来的には、もう1台くらいエフェクターを追加したいとのことでしたが、この時点ではちょっと厳しいかな・・・という印象でした。

アフター

そして、作業後のボードがこちらです。

かなりスッキリできたと思うのですが、いかがでしょうか?

もう1台くらいは入りそうなスペースも確保できました♪(´ω`*)

各エフェクターだけでなく電源ケーブルも含めて、全てボードに固定されていますので、ケースを縦にして持ち運んでもレイアウトは崩れません。

右上にある黒い箱は、ジャンクションボックスと呼ばれるもので、入出力のシールドを挿す場所がここにまとまっています。他の配線を触る必要はありません。

フタを開ける、コンセントを挿す、ジャンクションボックスにシールドを2本挿す・・・準備はこれだけになりました(´▽`*)。

こんなふうに作りました

作業過程を写真でご紹介しますね。

まず、粘着テープで、ボード表面のゴミや埃を取り除きます。

柔らかい布で各エフェクターの表面をから拭きします。狭い所は綿棒でホコリ等を取り除きます。

仮置きしてみて、だいたいの配置を決めます。右上にジャンクションボックス、左上に電源タップとACアダプターというふうに、音信号ラインと電源ラインを分離した配置にします。

パワーサプライのACアダプターのケーブルは、隙間ができないように小さく折り畳みます。電源ケーブルは電流が流れるので、輪になっているとコイルを形成してノイズを拾いやすくなる・・・と勉強したので(;´∀`)。

DC電源ケーブルを仮配線してみます。パワーサプライ付属のDC電源ケーブルは、コネクタ部分が真っすぐなタイプで邪魔になりがちだったので、L字型コネクタのセットに入れ替えました。すっきりと束ねやすくなります。

エフェクターに挿す部分のDC電源ケーブルは、U字型にすることで、引っ張る力がかかっても抜けにくくします。

電源タップから伸びるケーブルは太く剛性が強いので、引っ張られるとタップごと外れてしまう恐れがあります。そこで、ケーブル固定用フックを使って壁面に沿わせることで、テンションが直接かかりにくくしてみました。

エフェクターの裏面に、固定するためのマジックテープを貼ります。BOSSのエフェクターは、ゴムが独特な形状をしているので貼りにくいと言われていますが、丁寧に切って貼れば、ガッチリ固定できました。

ワウペダルは、もともと四隅に厚めの黒ゴムがついていて、底面は3mmほど浮いていました。前後のペダル操作で大きな力がかかると思われる長軸方向にマジックテープを追加しました。3mm厚のゴム板を貼り、その上にマジックテープを貼っています。

結束バンドと結束バンドベースを使って、DC電源ケーブルを束ねて固定していきます。結束バンドベースの裏面にもマジックテープを貼っています。

また、ACアダプターも、結束バンドで電源タップにしっかりと固定します。これが外れたり、緩んだりすると、致命的なトラブルにつながってしまいますから・・・。

今回、省スペース対策として、EBSというメーカーのフラットパッチケーブルを導入しました。僕の個人ボードでも利用しているのですが、ケーブルが平らでしなやかなのに加えて、コネクタ部分が薄いので、エフェクターをかなり近づけて並べることができるスグレモノです。

また、スペース的に余裕がある部分には、お手持ちのパッチケーブルを流用することで、部品コストを抑えています。

サウンドチェックをして、完成!です。

というわけで、今回はエフェクターボードの整理についてご紹介してみました。「毎回並べるのが面倒・・・」「ボード作ってみたいけど時間がない・・・」という方は、ご相談を承りますので、スタジオメロウまでお気軽にお問合せください。

by ぢゃっく

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コメント

  • けん より:

    コメント失礼します。
    当方ベースを弾いてるものなのですが最近エフェクターを買いはじめてボードを組もうと色々な方のボードの画像を拝見させてもらってます。
    そこでボードの中に電源タップが入っておりますがそのタップからは直接コンセントに指しているのでしょうか?
    それともコンセントから出ている電源タップ(ライブハウスはそんな感じですよね?)にボード内の電源タップのコンセントを指しているのでしょうか?

    タップonタップは音質も悪くなるとどこかの記事で見たことがあるのでどうなのかなと思い、質問させていただきました。

    • s-asano@tescomsound.com より:

      けんさん、コメントありがとうございます。

      電源をとる先は、壁面コンセントでもそこから伸びているタップでも良いと考えています。ペダルボードを製作するメリットの一つに「置いてすぐ使える」があります。ライブなどの実運用を考えますと、壁面コンセントが必ずとれるとは限りませんし、ペダルボードから出る電源プラグを1個だけにすることが重要と考えています。

      タップを介することによる音質劣化については、知識不足でなんとも言えないのですが、「タップがある=繋がる機器が増える」と考えると、電力不足に陥るリスクは考えられると思います。最近のデジタルエフェクターは消費電力が大きいものがありますので、ボード内のトータル消費電力は確認しておく必要があると思います。

      回答になっていますでしょうか。不明点があれば、遠慮なくご質問くださいね。

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